国家試験では一部を除き、マークシート方式での試験が主流ですが、計算問題で威力を発揮するテクニックが有ります。
例えば、計算式のディメンション(単位)がおかしいものは100%不正解ですので、判らない問題でも諦めずにこの方法を活用して確実に選択肢を減らすことで、結果として合格に近づくのです。
内容がちょっと判りにくい記事ですが、このテクニックを知っていると難関試験に応用が出来ますので、是非読んでみてください。
マークシートの選択に迷ったら!あと1問に泣かないコツ(応用編)について
マークシート試験のテクニック応用編ということで、難関試験の計算問題で使える裏技の紹介です。
電験とか、無線関連試験とか、比較的難関と言われる危険に効果がある裏技で、慣れてくると、選択肢を見るだけで、答えがわかる場合もあります。
計算問題は、絶対違うものは違うってはっきりしてますから、過去問をやりながら、使い方にも慣れておくといいでしょう。
マークシートの選択に迷ったら!あと1問に泣かないコツ(応用編)、計算問題
判らない問題は、答えを選ぶのではなく、答えを絞る方が合格に近づく
マークシートなら、マークシート試験のテクニックを身に着けた方が有利
資格試験のほとんどは、マークシート式ですから、選択肢の中に答えが必ずあるはずです。計算問題は、ちゃんと計算が出来れば大きな得点源になります。
しっかり勉強すれば、試験合格に大きく前進します。
計算問題の選択肢は、数値だったり、数式だったりしますが、どうしてもわからない時に、『適当にマークする』より、やはり選択肢を絞ってマークする方が結果的にあと1問で泣かずに済みます。
マークシート試験のテクニックを知っているだけでギリギリ合格を拾える場合が有る
試験は、満点でもギリギリでも合格です。免状に点数が書いてある訳では有りません。
また、マークシート試験のテクニックは受験の技術ですから知ってる方が強いのです。また、数学が得意な方は、マークシート試験のテクニックと意識していなくても、試験問題によっては、答えがわかっちゃう時が有るのです。

マークシートってテクニックがあったんだ!
その1、強烈!ディメンション(単位)をチェック
ディメンションチェックで弾かれた選択肢は、間違いなく不正解
理系の学生で有れば、誰でも知っているはずですが、これを有効に使わない手は有りません。
選択肢が、計算式の場合、ディメンション(単位)をチェックすることで、複雑な計算をしなくても、選択肢を絞れます。
親切な問題は、問題文にきちんと単位が書いてありますが、記載がない場合も有ります。単位については、基本ですのでしっかり勉強しておきましょう。
ディメンションチェックの簡単な例題
例題1、この物体の速度[m/s]について、正しい計算式を選びなさい。
この場合、速度の単位は[m/s]です。つまり、分子(分数の上の段)は長さ、分母(分数の下の段)は時間になります。分子と分母で約分できるものは約分します。
計算式に、数値が入っていても、ディメンションのチェックでは無視してかまいません。
例えば、(4/3・r2)の場合、r2だけ見ます。
答えは必ず『長さ(あるいは距離)/時間』で、[M/S]ですから、そのルールから外れている選択肢は、完全に間違いですから消します。
例えば、①の選択肢が『ax』の場合、aは加速度ですから単位は、[m/s2]、xの単位は時間(秒数)ですから、[m]です。
a*xですから、単位もその通りに掛け算すると、[m/s2]×[m]ですから、単位は[m2/s2]で、求める答えの単位とは全く違っています。
したがって、①は完全に不正解です。
真面目に計算を解いていると、非常に時間が掛かったり、特に添え字の書きミスによって途中で間違えたりします。
式が複雑なほど、頼りになるディメンションチェック
選択肢の式が複雑であればあるほど、この方法は有効です。
まれに、このチェックで正しいものが1つしかない時がありますが、親切問題だと感謝しましょう。
また、単位が難しいもの(二通りの表記が出来るもの)など、ディメンションの確認が難しいケースもありますが、普段から訓練して、ディメンションの確認をマスターしましょう。
私はこれが得意で、慣れるとパッと見てすぐに『ディメンションがおかしい選択肢』の2つ3つはすぐに消せるようになります。
勉強してる時から、単位をよく見ておくことが大事です。
その2、おかしな位置にある物理定数などを見つける
各パラメータの分子/分母を見て、物理定数などがおかしいものを除外する
物理現象には、絶対に変わらない法則があって、例えば『長さ』ですが、遠い所に行くのは、時間がかかります。
逆に、遠くにあるものは、小さく見えます。
当たり前と言われますが、この『当たり前』で、おかしな選択肢を外せます。
おかしな配置の簡単な例
選択肢の中には、正解のほかに、分子と分母に、パラメーターの位置を入れ替えたものが有ります。例えば ①LX/V ②VX/L ③LVX ④X/LVXとしましょう。”L”と”V”の位置に注目です。(Xは係数など無視して良いパラメータとします)
この場合、LとVはどういう要素か考えればよいのです。
例えば、問題が、”時間を求めている”場合、距離L(m)が大きいと時間が掛かりますから、この場合、距離Lは、『大きくなるほど時間も大きくなる(短くなる)』ことから、距離Lは『分子側にある』ことになります。
ここで、距離Lが分母側にある②と④は不正解です。
逆に、速度Vが大きい(早い)と、到着時間は早く(小さく)なりますから、速度Vは分母側になければいけません。
ここで、速度Vが分子側にある①と④は不正解になります。
残ったのは③だけで、これが正解になります。
これは、慣れると一瞬で判別できます。また、絞り切れない時は、ディメンションと併用するとかなり効果的です。
その3、試験特有のパラメーターの位置がおかしい選択肢を除外する
誘電率ε(イプシロン)は、分母に有るのが普通
電気関連でいえば、例えば誘電率ε(イプシロン)は、(試験の出題範囲では)大体が分母側に有ります。分子側にに、この”ε”が有るものは除外するのです。
電荷、誘電率や電磁気関連の特定のパラメータが該当しますので、過去問でしっかり見る習慣をつけましょう。
これらも、例えば『巻き数が多いと、磁力が強くなる』など、計算式を暗記するだけでなく、意味を考える習慣をつけておくことをお勧めします。
その4、選択肢にある係数や乗数に注目して、おかしいものを除外する
選択肢の、乗数に注目してみる
これは、慣れが必要かもしれませんが、計算式には、ある程度係数(数字)や乗数(階乗)が決まっているものが有ります。
例えば、求める答えが、”面積に関するもの”だった場合、答えには、”r2”が有るはずです。r3とかが選択肢にある場合は、除外します。
また、面積を積分すると体積になるように、"r3"には、1/4や3/4など、乗数+1が分子側にあることが多くあります。
また、無線試験で、パラボナアンテナ同士通信に関する問題なら、面積(m2)X面積(m2)で、”m4)など4乗のものが正解になりますから、”m2”や”m3”は、不正解です。

合格ギリギリのレベルだったらマークシートのテクニックを駆使して合格をもぎ取りましょう!
その5、比率に関する問題は、その比率に関する数字で割り切れる選択肢を選ぶ
最終手段的裏技ともいえる、選択肢の数値を、何かで割ってみる試み
これは、かなり経験が要りますが、例えば問題文に、『10:1の比率で…』と有る場合、直感的に『ひょっとして、答えって、”9”で割り切れるんじゃね?』という感覚です。
(この場合、小数点は無視します)
例えば、①2.3 ②3.6 ③4.1 ④5.2 ⑤6.7の場合、②の3.6は小数点を無視すると、36ですから、きっちり9で割り切れます。
無茶苦茶な選び方のようですが、数学の特性上、比率などの場合、そういう発想で思わぬ正解を拾うことが有ります。
その6、数値の選択肢で、有るしきい値で切って、ごっそり外す
三角関数が含まれる問題等で有効です
これは、単純です。長くなるか、短くなるは、判断が付く場合は一瞬で、選択肢からごっそり外せます。
更に絞ってみる方法
次は、どのくらい短く、或いは長くなるか考えます。
つまり、問題から√2なのか√3などを、判断します。少し長くなるなら、ほどほどのもの(1.4倍など)、かなり長めなら大きいもの(1.73や2倍など)を選びます。
小さくなる場合は、1.4で割ってみます。かなり小さくなる場合は、1.73や2で割ってみます。
その7、難解そうな新問題、いくつかのパラメーターとそれを解く式が与えられている問題
与えられた式に、パラメータを代入しようとすると、足りないか、余る
パラメーターを与えられた式に代入しようとすると、決まってパラメーターが余るか、または足りない。
これは、1つのパラメーターだけは、与えたパラメータから導き出しなさいよ!という出題です。
これは、比較的難易度の高い試験によくあります。
頭が痛くなるような謎の方程式だったり、聞いたことがない、なんちゃら方程式などがそれです。
問題文も長めの新問題で有ることが多のですが、出題者は、問題文にかなりのヒントを与えてくれています。
諦めてはいけません。この場合は、一つは、自分で考えてね!という問題です。
ディメンションなど単位を考慮して不足しているパラメータを導き出す
不足する、パラメーターは、余ったパラメータなどから、ディメンションを駆使して考えて、式に代入していきます。
また、与えられた式から、ディメンション的におかしいパラメータを除外するなどします。
新問題は、ちょっとしたことに気が付くと意外に簡単だったりします。
その8、まともに計算するより、選択肢を順番に選んで計算した方が早い問題は、逆算して正解を選ぶ
稀に、これが有ります。だいたいが『解けそうだけど計算面倒!』っていう問題です。
選択肢の数値から逆算できる問題も有ることを頭にいれておきましょう。
その9、長くて難しい問題の解法や、公式の証明について、その計算過程な記載されていて、途中を穴埋になっている問題
計算の過程について答える出題は、難解な問題は、下から埋めてみよう
計算の過程について答える出題は、見ただけで頭が痛くなります。
この類の問題に、手も足も出ない場合は、問題文の一難下の穴埋め部分に、選択肢から順番に入れてみて、その上の式になるか確認していくと解ける時があります。
普通、計算問題って、上から下へとやるんですが、記述式でなくマークシートですから、下から上に選択肢を入れていく方法も味方につけましょう。
謎の何かの証明問題での出題が多く、意味不明な計算式が並んでいる問題は、この一番下から選択肢を片っ端から代入する方法もチャレンジしてみましょう。
上からでは全く解けなかった問題が解けちゃって、大問丸ごと全問正解できた!っていう場合が有ります。
受験生にとって、新問、奇問の対応は、試験に落ちるか受かるかの差でもあります。

マークシートのテクニックを使うと、思わぬ合格を拾えます
マークシートの選択に迷ったら!あと1問に泣かないコツ(応用編)、大事なこと
全く解けない問題でも、適当にマークせずに絞ることが大事
いきなり、マークシート試験のテクニックを使うのはいけませんが、しっかり考えて計算して、考えて、どうしてもだめだったらマークシート試験のテクニックで選択肢を絞って、正解率を上げるべきです。
あと1問に泣かないための最後の技術ですから、これで、正解出来る訳ではありません。
こういう考え方が出来るのも数学の不思議でもあり、手も足も出ない計算問題でも、何かヒントがないか、時間いっぱいまで考えることです。

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マークシートの選択に迷ったら!あと1問に泣かないコツ(応用編)まとめ
- 計算問題でも、マークシート選択式なら選択肢を絞る方法が有る
- ディメンションのチェックだけでもかなりの威力を発揮
- 過去問の学習の際は、きちんと計算をするが、ちょっとだけ訓練しておくと良い
最後まで読んで頂いてありがとうございました。