消防設備の工事やちょっとした改修(端子台から、配線を外すなど)であっても、電気工事士の資格が有っても作業が出来ません。
また消防設備士は、消防関連手続きに免状番号の記載が必要であったりすることから、電気担当者は消防設備士甲種第4類の取得は必須でしょう。
この消防設備士は、「製図」が肝なのですが、自分で学習するとなかなかわかりにくいので、当サイトでは、通信教育等でさっさと学んでしまうことを進めています。
もちろん独学での突破も可能ですが、楽に消防甲種4類の資格を得たい方は、是非、この記事を読んでみてください。
消防設備士甲種4類の難易度は?製図を攻略して突破する電気関連資格

消防電気設備は現代になくてはならないもの
電気工事士免許では消防設備は工事できない
消防設備は、やはり電気設備ともいえるし、どんな建物にも消防設備は設置してありますから、消防設備士第4類はビルメンなら取っておきたい資格です。
消防設備の点検・工事は消防設備士の4類が必要ですから、電気工事をする人は、電気工事士と消防設備士甲種4類の両方持ってる人が多いです。
電気工事士は電気工事士法、消防設備は消防法で、別物なのです。
消防設備士の甲種と乙種の違い
消防設備士とは消防設備に関する工事や点検・整備を行うことができる国家資格ですが、乙種は、消防設備の整備・点検になります。
甲種は背要望設備の整備・点検のほか機器の設置や取換などの工事ができますから、消防設備士の資格で甲種があるもの(12345類)は甲種にチャレンジすることをお勧めします
消防設備士の乙種はだれでも受けることができます。
甲種は、受験できる条件に、学歴や職歴、資格がありますが、ビルメンの場合、電気工事士を持っていれば受験可能です。
アマチュア無線の資格でも、消防設備士甲種の受験資格になるのが面白い所です。
消防設備士は、第4類の需要が多い
消防設備士は、1234567類と特類がありますが、この中で、消防設備士第4類は、身近にある自動火災報知設備を取り扱うことが出来ます。
したがって、真っ先に4類を取ることをお勧めします。
つまり、電気工事士を取得して、その後消防設備甲種4類を狙うのです。
ついでに、乙6類(消火器)や乙7類(漏電火災警報器)を受験すると良いでしょう。
6類と7類は甲種がなく乙種だけになっています。
しかも、ビルメンの場合は、1つ1つに、資格手当が付く場合多く、最終的には全類の取得を目指すと良いでしょう。
甲種のほうが手当てが大きい傾向があります。
消防設備士甲種4類の難易度は?製図を攻略して突破、火災報知設備工事の必須資格
消防設備士甲種4類の受験資格は、国家資格等によるものと学歴によるものがあります。
一度、何か消防設備士甲種の資格を取得すると、他の類の甲種受験は、科目免除があります。
消防設備士甲種4類では、自動火災報知設備、ガス漏れ火災報知設備、火災通報装置など主に電気に関係する消防設備の整備・点検・工事ができます。
乙種4類との違いは、自動火災報知設備などについて、乙種は「整備・点検」を行えますが、甲種では「工事」も可能になります。
受験資格
乙種は誰でも受験できますが、甲種のばあい、主な受験資格は18項目有りますが、主なものは次の通りです。
<国家資格等(主なもの)
4類以外のいずれかの甲種消防設備士
- 乙種消防設備士を取得し、2年以上の消防用設備の整備経験をもつ者
- 電気工事士(第一種、第二種)
- 電気主任技術者(第一種~第三種)
- ・無線従事者(アマチュア無線技士)の免許を持つ者
<学歴によるもの>
近年は、学部や学科名が多様化されており、自分の卒業した学部や学科が受験資格として該当しているか判りにくいです。
最近は、電気の単位でもOKな場合も有り、科学だけでなく広く門戸が開かれているようです。
一般財団法人消防試験研究センターに問い合わせして確認をするとよいでしょう。
受験料は、乙種は3,800円、甲種は5,700円です。

消防甲4は取得すべし
消防関連試験の雑談
余談ですが、私が消防関連資格を受験した時、東日本大震災後でしたので、特例措置で『罹災証明書』を提出したら、受験料がなんと免除でしたので、なんて良心的な試験だと思って感謝したものです。
ですから、かえって必死に勉強して、すべて1発合格しました。大地震で受験料免除だったので、まとめて取った感じです。
超余談ですが、電験2種の2次試験も、救済措置がありました。
地震で受験できない人は申請で、二次試験を1年だけ先送りできる措置が有りましたが、私は、1年先まで勉強するのが嫌でしたので救済措置を使わずに受験しました。
他の試験でも、救済措置が有ったようですが、コロナとか何かあった時は、しっかりアンテナを張っておきましょう。
消防設備士甲種4類の試験科目について
消防設備士甲種には、製図という強敵がいる
甲種4類試験科目は、筆記試験(「工事」に関わる内容)と実技(「製図」含む
※乙種には実技は有りますが、製図はありません。
設問数は、乙種は筆記30問+実技5問、甲種は筆記45問+実技7問です。
試験時間は、乙種は1時間45分、甲種は3時間15分ですが、解答を終えて途中退出者も多く、時間が足りないことはほとんどないと思います。
消防設備士の試験はは、日本各地、好きなところで受験が可能です。
但し、試験日程については一般財団法人消防試験研究センター各支部によって大きく違いがあるため、自分の希望する受験地の試験スケジュールをホームページで確認しましょう。
稀にですが、試験会場の定員に達したら受付期間内であっても受付を締め切ることがありますので、早めの申請がよいでしょう。
甲種4類の筆記は、全45問となっており試験時間は2時間15分です。
- 「法令」…共通、類別15問
- 「基礎的知識」…電気10問
- 「構造、機能、工事・点検」…電気、規格20問
まとめて試験しますので、自分で時間を分配できますし、時間はたっぷりあります。
実技は全7問で試験時間は1時間になります。
- 「鑑別」…5問(試験時間:15分)
- 「製図」…2問(試験時間:45分)
甲種4類で、厄介なのが、この製図問題ですが、マークシートではなく、手書きで線を引いたりする試験です。
消防設備士甲種4類の難易度は?製図を攻略して突破、その難易度は?

消防設備士甲4の製図問題のイメージ
製図問題として出題される内容は以下の通りですが、手書きで『図示』するものが有ります。
- 鑑別(写真を見て何の機器か、用途は何か)
- 階段部分の感知器をどこに設置するかを、手書きで図示
- 平面図の建物内に規定通りの感知器の種類、個数と配線を手書きで図示
図示とか、難しそうですが、実際は解答用紙に線を何本か引いたり、〇を書いたりするだけなので、過去問でしっかりやっておけば楽勝です。
本当の設計とはかけ離れてるから、安心して過去問で訓練しましょう。
合格基準と合格率
試験は科目ごとに40%以上かつ試験全体で60%以上の点数が合格点となります。
甲種4類の合格率は、大体30%~40%です。
試験に関する雑談
鑑別の誤字は、減点される恐れがあるので、漢字で書く
噂レベルですが、「鑑別」に関して、感知器の種類やその他設備機器名は、念のため、正確な漢字で解答したほうがよいでしょう。
ひらがなや誤字は減点されるようです。
この試験の対策は、過去問題集を見て、意味が分からなくても丸写しを、何度か繰り返せば、答案を書けるようになります。
もちろん、過去問とはいえ、製図についても丁寧に解説してありますから、しっかり内容を理解しながら描いていくことになります。
きちんと準備して受験すれば、合格は出来ます。
消防設備士甲類は、4類がキー
最初に4類を取ってしまえば、試験の学び方がわかるので、他の類は、それぞれ勉強しなければいけませんが、要領よく学ぶことで、比較的容易に取得が可能です。
消防設備士甲種4類の難易度は?製図を攻略して突破、第4類の次は、第6類と第7類
身近な『消火器』、『漏電火災警報器』
これは第6類が『消火器』、第7類が『漏電火災警報器』で、ビルメンの仕事に直結しているからです。
消防設備士免状の種類
消防設備士免状の種類と工事などのできる消防用設備等又は特殊消防用設備等の種類は、次のとおりです。免状の種類 工事整備対象設備等
甲種 特類 特殊消防用設備等
(従来の消防用設備等に代わり、総務大臣が当該消防用設備等と同等以上の性能があると認定した設備等)
甲種又は乙種 第1類 屋内消火栓設備、スプリンクラー設備、水噴霧消火設備、屋外消火栓設備
パッケージ型消火設備、パッケージ型自動消火設備、共同住宅用スプリンクラー設備
第2類 泡消火設備、パッケージ型消火設備、パッケージ型自動消火設備、特定駐車場用泡消火設備
第3類 不活性ガス消火設備、ハロゲン化物消火設備、粉末消火設備
パッケージ型消火設備、パッケージ型自動消火設備
第4類 自動火災報知設備、ガス漏れ火災警報設備、消防機関へ通報する火災報知設備
共同住宅用自動火災報知設備、住戸用自動火災報知設備
特定小規模施設用自動火災報知設備、複合型居住施設用自動火災報知設備
第5類 金属製避難はしご、救助袋、緩降機
乙種 第6類 消火器
第7類 漏電火災警報器
1類は水系、2類は泡系、3類は不活性ガス系、4類は火報系、5類は避難器具、6類は消火器、7類は漏電系と覚えると良いです。
4類を取れば、あとは一気に資格取得が加速します。
消防設備士甲種4類の難易度は?製図を攻略して突破、複雑な消防設備士の科目免除
資格による科目免除は複雑なので要注意
消防設備士、電気工事士、電気主任技術者、技術士等の資格を有する方は、申請により試験科目の一部が免除になりますが、免除の範囲が複雑です。
免除になった場合の試験時間は短縮になります。
なお、甲種特類試験には、科目免除はありません。
消防設備士の科目免除については、甲種の場合、
- 123類のグループ
- 4類
- 5類
の3つに分けて考えるとわかりやすいです。
乙種の場合は、123類のグループと、4類、5類、6類、7類のグループの5つに分けると理解しやすいです。
123類は、同グループ内の資格を持っていると、免除範囲が広がります。
消防設備士甲種4類の免状を所有している場合
同じグループ内の他の甲種資格を持っていると、消防関係法令の共通部分と基礎的知識が免除になります。
違いグループの甲種資格の場合、消防関係法令の共通部分のみ免除になります。
例えば、甲4を持っている場合は、乙7の消防関係法令の共通部分と基礎的知識が免除になります。
乙7類以外のその他の消防設備士の受験は、消防関係法令の共通部分のみ免除になります。
受験に際し、試験主催者のHPを見るなど、十分に確認してください。
勿論、科目免除なしで全科目受験しても良いですが、科目免状は活用した方が良いです。
消防設備士甲種特類の雑談
私は持っていないのですが、『甲種特類』は、消防設備士試験の中でも、 最高ランクの資格です。
そのため受験資格も厳しいです。
甲種特類の受験資格は、以下を全て満たす必要があります。
- 甲種第1類から第3類までのいずれか一つ
- 甲種第4類及び甲種第5類
この3種類以上の免状の交付 を受けていることが必要です。
私は、甲種特類の受験資格は有りましたが、『甲種特類』はビルメンの資格手当対象では有りませんでしたので取りませんでした。
特類は消防設備士試験の中でも、比較的新しい資格で、大規模な中央監視設備が有る現場では必要です。
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消防設備士甲種4類の難易度は?製図を攻略して突破のまとめ
電気系担当者は、消防設備士甲種4類は欲しい所です。甲4を取ると、他の類は比較的簡単に取得可能です。
- 消防設備士乙種は誰でも受験可能
- 消防設備士甲種は電気工事士などの免状があれば受験できる
- 乙種と甲種の違い:乙種は「整備・点検」を行えるが、甲種は「工事」も可能
- ビルメンの場合、火災報知機など、ちょっとした工事(警報線の離線など)ができる甲種4類から取得することをお勧め
- 製図は恐れる必要は全くない。線をちょっと引く程度。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。