中高年のリストラでビルメン会社に再就職した私の体験談について
中高年の転職についてですが、現在の日本の経済状況において、中高年の転職は増えている傾向にあります。
これは、高齢者が長期勤続している企業から解雇されることが増え、また、高齢者が退職した後も働き続けたいと考えることが多いためです。
中高年の転職が難しいと言われる一般的な理由
- 年齢差別:採用側からは、中高年の応募者に対して「キャリアが長く、年齢が高いために、今後長期的に働くことができるか不安」という印象を持つことがあります。また、年齢による偏見や差別がある場合もあります。
- 求人情報の少なさ:中高年向けの求人情報が少なく、適切な求人情報に出会えないことがあります。求人情報を得る手段やネットワークが少ないことも、転職の際の課題となります。
- 就業年数の長さ:現在の職場で長く働いているため、新しい業務内容や職場環境への適応が難しい場合があります。
- 求められるスキルや資格:新しい職場で求められるスキルや資格が、現在の職場で身につけていない場合があります。また、年齢とともに身体能力や学習能力が低下する場合もあります。
- 給与面の調整:現在の職場で高い給与をもらっているため、新しい職場での待遇に不満が出る場合があります。
これらの理由により、中高年の転職は困難な場合があります。しかし、転職に成功するためには、適切な情報収集や自己アピール、スキルアップなどの準備が必要となりますが、リストラされた場合はそんな時間は有りません。
直ちに働ける仕事を探すことになるのです。
中年になって、まさかのリストラから職探し
私は40歳になって、まさかのリストラに会い、家族を養うために必死に正社員での再就職先を探しました。
そこそこ大手企業での総合職としてのキャリアもあるし、失業保険も210日あるし、まあそのうち決まるだろうと考えてました。
中年の転職は…実に厳しかった!
簡単に決まるだろうと考えていましたが、それは甘かったです。
中高年になると腰痛に悩まされたりなど、体力的にもしんどくなってきます。それでも家族のためにも転職して収入を得なければ。どんどん増していく焦りと不安。
転職活動を頑張っても、世の中は中高年には厳しかった。
前職の技術者としての経歴を一生懸命説明しても、『40歳のあなたがうちで何ができますか?』という感じでした。
ハローワークでも40代でヒットするのは派遣か契約社員、良くて準社員でアルバイト程度の給料でした。
準社員の倉庫のフォークリフト運転手にも応募しましたが、想定外の給料の安さに驚き、とても家族を養えません。
住宅ローンを抱えての無職無収入状態に絶望感と家族に申し訳ない気持ちで一杯でした。なんとかしないと…。
苦難の再就職活動の結果、とりあえず急いで仕事に就きたいって思った時、警備・清掃・設備管理があることがわかりましたが、警備や清掃は体力的に無理な感じでした。
警備や清掃業務も検討したが体力的に無理
警備業務の資格が必要ですが、これは数日講習に参加すれば誰でも取れますので、警備会社に入社してから会社のお金で取得すれば問題ないそうです。
ただ、配属先の当たり外れが大きく、激務のところもあれば、無人施設で、比較的楽な職場もあるようです。
しかし、正規採用は少なく、昇給の可能性もないとのことでしたし、まず体力的に無理な気がしました。
失業保険給付期間の期限が迫り、家族を路頭に迷わすわけにはいかない
このまま仕事が決まらなければ、失業保険の給付期限を迎えそうです。
私一人なら、それも有りだったかも知れませんが、家族を路頭に迷わさない方法を選択するしかなかったのです。
知らないと損をする、会社を辞める時に知っておいた方が良い事
正社員希望ならビルメンテナンスの仕事一択で他に選択肢はなかった
二十歳頃に、会社の大先輩たちから『困った時のために、大型運転免許とボイラーの免許はとっておいたほうが良い』と言われていたので、大型+けん引免許と2級ボイラー技士免許は持っていました。
ただ、運転手は私にとって体力的に厳しいので、最終手段と考えてました。
2級ボイラー技士免許は1週間ぐらい勉強すれば取れる資格です。これを思い出し、丹念に求人情報を探してみたところ、設備管理関連業種で求人が有りました。
給料は安めですが正社員でボーナスもありますし、社会保険も完備なので、決めました。前職の半分以下の給料でしたが、無職よりはマシです。
本社が東京にある業界中堅規模の独立系設備管理会社へ応募しました。
近所の営業所に履歴書を出すと、すぐに電話が掛かってきて緊張する暇もなくすぐに面接、即採用。
『もしかしてブラックかも』っと思いましたが、入社することにしました。
どうやら、この時、退職者が出て欠員が生じていたらしく、顧客と契約違反が生じるため慌てて募集していたことを知るのはもうしばらく先になります。
結果として、20年以上前に取得していた2級ボイラー技士免許が、私をどん底から救ってくれたのです。
中高年のリストラでビルメン会社に再就職した私の体験談、初めてのビルメン業界
ビルメンとして翌日からの働く勤務先を聞くと、地元の上場会社研究施設でした。
車は既に処分していたので、初めは自転車で1時間かけて通うことにしました。
ビルメンの職場は、超大手企業や公共施設だったりすることも多く、勤務地の環境は非常に恵まれている場合が多いです。
でもこの決断が、後々大正解という結果になりますが、初めは不安で一杯でした。
大会社のオーナ会社さんの社員さん達は、決してビルメンをいびったり馬鹿にしたりしない

当時はクリスマスを祝う余裕すらない、今は配属先のオーナー会社の方々に感謝
勤務先では、下請けで常駐ですから、きっとみじめな思いをするであろうことは十分覚悟をしていました。
『家族のためにも何が有っても耐えるんだ』と言う決意。でもそれはあっさりと消えました。
常駐先のオーナー会社の社員の方々は、しっかりとした社員教育も行き届いている様子でした。
私たちビルメンを馬鹿にしたりなどは一切有りませんでしたし、私たちのも丁寧な言葉づかいで、逆に私自身が驚かされました。
またボイラー室で勉強している所を研究所の若い博士の方に見られたとき、慌ててテキストを隠すと、『隙間時間に勉強するなんて凄いことですね。構わず勉強なさってください。応援してます。』という言葉もいただきました。
私が若くて会社員だったころ、仕事の都合上立場が弱い方に失礼はなかったかなど、逆に昔を思い出い反省してしましました。
ビルメンとしての配属先のオーナー会社の方々には、今でも感謝していますし、大当たりの職場だったことには今でも感謝しています。
偶然ですが、私が入った会社は独立系ビルメン会社で有ったことも幸運だったと言えます。
既にステップアップのために、このビルメンテナンス会社は退職してしまいましたが、この時の会社には今でも感謝しています。
独立系ビルメンテナンス会社で働くメリット
私はたまたま独立系ビルメンテナンス会社で働くことになりました。
独立系ビルメンテナンス会社で働くメリットは様々ですが、主なものとして以下のようなものがあります。
- 自分のペースで仕事を進められる。独立系の会社では、従業員が自己管理能力を持っていることが求められます。
- カジュアルな環境。独立系の会社では、フォーマルなドレスコードや厳格なルールはありません。
- 柔軟なスケジュール。独立系の会社では、フレックスタイム制度やテレワークなどが導入されていることが多いです。
- 成長機会。独立系の会社では、上司との直接のやりとりやプロジェクトのリードなど、リーダーシップのチャンスが多いです。
- 高い自己責任。独立系の会社では、仕事の成功や失敗が自分自身の責任であることが理解できます。
つまり比較的自由が多く、資格所得の都度、規定以上の資格手当の交渉などが可能なことです。
良く知らずに入社したビルメンテナンス会社でしたが、独立系ビルメンテナンス会社は、仕事の契約を取るために、従業員の資格取得が非常に重要で、そのため資格手当が非常に手厚いものでした。
ビルメンテナンス会社の給料は初めは確かに安めだが、資格取得で給料を上げることが出来る
資格低当てが手厚いのがビルメンテナンス業界の常識であることを、この時初めて知ることになります。
会社既定の資格手当一覧表を見て驚きました。山のように並ぶ資格と、毎月支給される資格手当の額、驚きつつも一覧表をコピーして、自分の机の上に張り付けていました。
資格試験日程の年間スケジュール表を作成
資格手当支給対象となる資格に試験日を年間試験スケジュール表に記載して、毎月何か受験するようにしました。
切羽詰まっての資格試験勉強は必死でしたから、比較的取りやすい資格試験は、申し込んだ後から勉強を開始してもすべて一発合格でした。
今思うと、かなり必死だったのだなと感心しています。
ビルメンテナンス業界が設備関連の資格取得手当に手厚い理由
ビルメンテナンス業界では、設備関連の資格を取得することは、業務の質の向上や安全性の向上に寄与するために重視されています。
また、資格を取得した従業員は、より高い技術力を持っているため、設備の保守やトラブルシューティングを行うことができ、作業効率も向上します。そのため、ビルメンテナンス業界では、設備関連の資格取得手当を支給するなど、従業員が資格取得に向けて努力することを奨励する取り組みがされている傾向にあります。
つまり、ビルメンテナンス会社は、設備関連資格を沢山持っている従業員が多いほど、顧客との契約が取りやすく、また設備関連の難関資格を持つ従業員がいる場合、公共機関への入札も可能になるかめ、資格手当は非常に手厚いものとなっている訳です。
ビルメンテナンス業界に入って、資格取得に熱心に取り組んだ結果
資格手当で、大きく給料を上げられることがわかり、必死に勉強を開始しました。
簡単な資格は片っ端から取得することで、勉強する習慣が出来ましたので、次は難関資格も挑戦し、取得しました。
電験2種を取得して、ビルメン会社から転職
私は約4年でビルメン会社を退職し、40代後半で大手企業の工場の電気主任技術者へ、そして更にハイクラス求人での転職をして現在に至っています。
全ては、ビルメンテナンス会社への再就職がキッカケで、ここまでこれたと感じています。10年ほど掛かりましたが中高年の再就職と言う、どん底から立ち上がることが出来たと感じています。
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樋口真嗣, 斎藤工, 庵野秀明, 長澤まさみ, 西島秀俊、言語:日本語
中高年のリストラでビルメン会社に再就職した私の体験談まとめ
私自身の中高年になってからのビルメンテナンス会社への転職の実態を書いてみました。
中高年で正社員を希望しても仕事に困るかも知れませんが、ビルメンテナンスも選択肢に入れて検討すると良いかも知れません。頑張れば、それに応じて収入が増えることが出来るのがビルメンテナンス業界なのです。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。