経済産業初の主導で、DXかの波が設備管理業界にも広がっていますが、そこで働くビルメンの仕事はなくなってしまうのでしょうか?
いいえ、そのような心配はありませんし、むしろ仕事が楽になるのです。
和つぃもDX化に取り組んでいますが、結果として、ビルメンの雇用は有りますし、無駄な点検や手書きが減って、楽になっていると感じています。
DX化って何?又はDXに興味がある方、逆に不安が有る方は、是非最後まで記事を読んでみてください。

ビルメンのDX
ビルメンに迫るDX化とは?ビルメンの仕事がなくなる?DXとは
Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)とは
今回は、色々な企業で盛んに取り組まれている「DX」についてです。
そもそも、DXとは?
Digital Transformation (デジタルトランスフォーメーション) は、ビジネスプロセスやオペレーション、カスタマーエクスペリエンスなどをデジタル技術を活用して改善することを指します。
デジタルトランスフォーメーションは、ビジネスモデルの変革や新しいサービスの開発、データ分析やAIを活用した決定作りなどを含みます。それにより、ビジネスプロセスの効率化やコスト削減、顧客満足度の向上などが期待されます。
また、デジタルトランスフォーメーションは、企業だけでなく、政府や地域社会全体にわたって行われることもあり、経済や社会全体の変革を引き起こす可能性があります。
それで、いろんな会社でDX化のプロジェクトが進められてるわけです。
かつて、世界規模で実施された、『温暖化防止のためのCO2削減』とか、『オゾン層保護のためのフロン抑制』などは、目的がはっきりしていましたし、地球を守る訳ですから、人類皆が得をすることが明確でした。
じゃあ、DX化って、誰が得をするの?ということが曖昧で、困ってる人も多いのですが、確実に波は来ています。
DXって、設備管理に関係ない?
このDX、ビルメンにとって、かなり影響が有ますし、避けては通れません。
ビルメンに迫るDX化とは?ビルメンの仕事がなくなる?ビルメンへの影響は?
Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)で仕事はどう変わっていく
Digital Transformation (デジタルトランスフォーメーション) によって、仕事は様々な面で変化していくと考えられます。
- オフィスワークの時間や場所にとらわれない リモートワークやフレックスタイムなど、働き方の自由度が向上し、働き方改革が進む可能性があります。
- 自動化による効率化 ロボットやAIなどを活用することで、作業効率の向上やコスト削減が期待されます。
- データ分析やAIによる決定作り 巨量のデータを分析し、ビジネス戦略や製品開発などの決定に役立てることができるようになります。
- スキルの要求の変化 ITスキルやデータ分析スキルなど、新しいスキルが求められるようになる可能性があります。
- カスタマーエクスペリエンスの改善 オンラインやモバイルなどのデジタルチャネルを活用し、顧客とのより良いコミュニケーションを取ることができるようになります。
ただし、デジタルトランスフォーメーションはまだ進行中の過程で、将来的にどのように変化するかはまだ明確ではありません。
ビルメンの仕事と言えば、「日常巡視」や「巡回」と言った、毎日行う定常業務です。
バインダーに点検表用紙を挟んで、脇に抱えて、事業所内の決まったルートを歩いて、手書きで点検結果を書いていく仕事です。
広い事業所では、何人かでエリアを分けて巡回しますが、結果、膨大な数の『日常巡視点検表』が残ります。
つまり、今までは、オーナー会社に、膨大な量の手書きの『点検表』を提出していました。
DX化で変わるビルメンの仕事の具体例

電気設備は現代になくてはならないもの
紙の記録用紙がなくなる
DX化で、最もターゲットにされるのが、『紙の記録』です。
デジタル化して、紙を廃止しようとするわけです。
点検結果は必要ですので、なのよね?どうなるの?iPADを使うことになります。
これからの点検業務は、『バインダー+点検表に手書き』から、『iPAD』になる方向で検討している会社も多く、実際に導入している事業所も多くなってきています。
紙で残しても、そのデータは無駄になることが多く、『今日は異常なし』という報告のエビデンスだけでした。
しかも、1年くらいで廃棄されています。
ビルメンに巡回にIPAD
この日常点検に『iPAD』を使うと、記録が、Web上に有るデータサーバーにどんどん蓄積されます。
オーナー側でも、サイトにアクセスすれば点検結果は勿論、圧力計などの目盛りを読んだ数値などが残るため、故障を事前に検知できないか?など検討も可能です。
また、データ分析を、AI化することも可能です。
これにより、今までは『故障してから修理』でしたが、『故障する前に修理する』ことが、容易になります。
今までは、予防保全として故障のデータを分析したくても、基本データすらない状態でした。
ビルメンの基本的な仕事である『日常巡回業務』は、今までは、『OKにチック』したり、各種計器類の数値を読んで記録して、詰所に戻って清書して提出していましたが、これからは、iPADのフォームに、その場で入力していくようになるでしょう。
とはいえ、ビルメンの巡回自体は、ゼロにはならないと思いますが、DX化で減っていくかもしれません。
知らないと損をする、会社を辞める時に知っておいた方が良い事
無線式センサーの技術進歩で、現場巡回が減る
]iPAD以外にも、DX化が進んでいます。
無線技術の進歩で、センサーが物凄いことになっています。
従来は、各種センサーの設置は、電源の問題やLANなどネットワークの問題が有り、しかも、中央監視設備の改修工事を伴いましたので、莫大な経費が掛かったのです。
しかし、携帯電話が普及して便利になったように、センサーにもこれらの無線技術が応用され、非常に手軽に、各種センサーを事業所の現場に取り付けて稼働させることが可能になっています。
これらの、センサーは電池式ですが、電池は5年位は持つものが多く、また、事業所内に設置した専用の無線ハブまで、無線で信号を送りますから、電波さえ届けば、LANケーブルなどの通信線は不要です。
また、専用ハブで、事業所内の多種多様な信号データを、携帯回線を使ってWEB上のデータサーバーに送ります。
従来は、例えば、圧力計を人間の目で見て読んでいましたが、デジタル出力付きの圧力計に交換したり、或いは、圧力計が見える位置にカメラを設置して、AIが読み取って数値にして出力することも可能です。
建物の屋上や地下などは、立ち入る機会が少ないため、水が溜まってプール状態になっていることも多々ありますが、無線式漏水センサーを置いておくだけで、わずかな水たまりでも検知できます。
人間の五感を活用していた点検が、センサーに変わっていく
ビルメンが巡回しなくても、メーターを自動で読んだり、水が溜まってることが、センサーですぐに判りますが、ほかに人間の五感に関するセンサーが次々と開発されています。
映像解析は人間の顔を判別できることが良く知られていますが、他のセンサーも進歩しています。
例えば、騒音センサーですが、音の大きさだけでなく、波形や継続時間なども考慮して異常かどうか判断するものも有ります。
例えば機械室のドアの開け閉めた、換気扇のON・OFFま無視するなどです。
臭気センサーも進歩しており、焦げ臭いなどの検知が可能です。
まだまだ、色々なにおいを同時にかぎ分けることはできませんが、将来は犬なみのセンサーが登場するかもしれません。
また人間には、見てもわからない、傾斜センサーなどが多数あり、がけ崩れが心配な場所に設置されるなど活躍しています。
これらのセンサーは、データを取り出したり、グラフ化することで有効活用ができます。
まさにDXの申し子と言えます。
DXを理解して、ビジネス変革を先導
経済産業省の委員会がまとめた「DXレポート」と「DX推進指標」はあくまで一般論にとどまっているため、それらのガイドラインと現場を繋ぎ、DXを具体化するための方法論です。
DX化でビルメンの仕事はなくなるのか?
ビルメンの仕事がなくなるのでは?という不安を抱く方へ
ビルメンの仕事がなくなる?
そう感じて、ビルメン会社も『iPAD壊したら申し訳ないから!』など、謎の抵抗をしていた感じですが、変わってきました。
ビルメンの仕事は、変わりませんし、楽になります
ビルメンの仕事はなくならないし、むしろ楽になるからです。
センサーは人間よりも正確に不具合を見つけてくれますが、センサーが不具合を補修したり、修理が出来ません。
ファンベルト交換や、排水に落ち葉が積もった場合、人間ならすぐに対処できますが、センサーじゃ無理です。
未来は,AIロボットがやってくれるかもしれませんが、まだまだビルメンは必要なんです。
DXは、ビルメンを楽にしてくれると思った方がよいでしょう。

ビルメンのDX
ビルメンに迫るDX化とは?ビルメンの仕事がなくなる?設備管理業界のDX化
360度カメラでの施設内ビュー
360度カメラで現場を撮影し、iPADに3D表示できるシステム開発が進んでおり、映像中の装置や機械をクリックすると、点検記録やマニュアルなど、登録されている文書がすぐに取り出せる仕組みになっています。
現時点では、映像撮影やデータ登録に人手を要すため、あまり進んではいませんが、確実に普及していくはずです。
平面図や、配置図、結線図や取説を、膨大な数の書庫をビルメンが漁る必要がなくなるのです。
3D映像は、プレゼンにも非常に有利です。
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人が行きにくい場所、定期循環コースの無人点検
無人点検が有効な現場、例えば、高層階の屋上や外壁点検、窓ガラス、調整池などは、ドローンの活躍が期待されています。
また、地下ピットやトンネルなどは、無人自動走行式の360度カメラによる点検も試験されています。
決まったルートの自動巡回等で、ビルメンの仕事が変わっていく可能性が有ります。

ドローンも活躍する未来
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ビルメンに迫るDX化とは?ビルメンの仕事がなくなる?まとめ
当サイトの見解として、DX化でビルメンの仕事がなくなることは有りませんし、むしろ仕事が楽になるでしょう。
DX化は、ビルメンにとって良い事であると言えますので、恐れずに取り組んでみてください。
・ビルメンが手書きしていた、点検表等は、IPAD入力に変わっていく
・平面図や配線図等の図面類、機械の取扱説明書、作業手順書も、iPADで現場で確認でき量になる
・無線式各種センサーの進歩で、今まで点検が困難だった高所や危険な場所、地下通路や水中なども、容易に安全に点検可能になる
DX化は、ビルメンにとって良い事であると言えるでしょう。
また、DX化のほかにも、ドローンの進化も目を見張るものがあります。
これらも見逃せないところです。
近い将来は、ビルメンの必須資格に『ドローン免許』が加わるかもしれません。
ビルメンの仕事も、DX化で変わっていきます。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。