色々な事情で、中高年になってから転職を余儀なくされる場合が有ると思いますが、私が実際に中高年になってリストラに会い、そして体験した転職の実情は非常に厳しいものでした。
元大手企業の技術者であったことから、転職はすぐに決まるだろうと考えていましたが、リストラ組の同僚たちが100通の履歴書を送付しても、すべて「お祈りされる」結果に。
仲間たちも次々に玉砕していく中、考えを変えて、ビルメンなら中高年でも正社員になれるメリットが有ることから、設備管理業界に飛び込んだのですが、その後これが大正解になったのです。
転職に悩む方中高年の方は、是非最後まで読んでみてください。
私が体験した、中高年の転職活動の実態と、ビルメンという選択について

中高年になってリストラされた
突然会社から突然のリストラ
中高年になって、突然会社からリストラされる…。
ありますよね。
正社員として長年勤務して来たのに、突然、転職しなければならない場合、大体の人は、転職活動に苦労するんじゃ。
私が体験した、中高年の転職活動の実態と、ビルメンという選択(転職初期)
転職について、淡い期待を抱いている時期

リストラ後でも淡い期待
①年収は現給維持が最低条件:『自分は長年、仕事してきて、こういうスキルが有る。それなりの会社に正社員として転職するのは可能だろう』
②若干の年収ダウンは仕方ない:『現在よりも、若干給料は下がるのは覚悟した。でも、過去のキャリアが評価されて、それでもいい条件で採用してくれるだろう』
③俺の人脈を活用しよう:今まで、社内や取引先から人望があったし、人脈もある。俺なら、『誰か助けてくれる』はずだし、コネ入社なら簡単。
私も以前は、比較的大手企業で、それなりの技術者だったし、転職も簡単だろうって思っていましたが、結果的に非常に苦戦しました。
同時にリストラされた会社の同僚たちも多数おったが、皆考えが甘かったようです。
転職活動初期その①前職並みの条件で転職を狙う!
具体的に普通の場合、まず『正社員』かつ『現在の収入以上』を希望します。
一般的に、再就職活動は、失業手当を貰いながら、自分の輝かしい前職での実績を綴った『業務経歴書』を作成します。
任されたプロジェクトの成功例や会社の業績に大きく貢献した具体例も書いたし、社長から特別表彰を受けたことも書きました。
『完璧だ!これで、他の会社から厚待遇で迎えられるだろう!』と思っています。そして、実際に求人を見つけて、履歴書を送付しますが…。例の『お祈り』をされちゃうだけだったそうです。
一緒にリストラされた同僚達で、100社に履歴書を送った強者も居ましたが…全滅。
会社都合でリストラの場合、『転職支援』として、コンサルをつけてくれる場合もあるので、職務経歴書をプロの目で見てもらって、何度も職務経歴書を修正してにも拘わらず、残念な結果でした。
知らないと損をする、会社を辞める時に知っておいた方が良い事
転職活動初期その② 若干の収入ダウンは仕方ないか!

リストラ後の就職活動
今まで応募した理想の会社は全滅、すると、多少の収入ダウンはやむなし!として、地元の大工場や、全国チェーンの統括管理職など、未経験の職種にも応募します。
自分のスキルが有れば、違う職種でも何とかなると考えています。そうして、再び『全滅』を味わうのです。
中途採用として送った履歴書一式を、丁寧に全部返送してきた『律儀?』な会社も多かったそうです。
一緒にリストラされた同僚達は、LINEでつながっていましたから、頻繁に情報交換してましたが、全員難儀してました。
転職活動初期その③ コネを使おう!
今まで応募した会社は全滅、すると前職での知り合いを頼る場合が有ります。
平身低頭で自分に対応してくれていた『関連会社』『取引先』などの管理職の人たちを思い出すのです。
『困った時は、我々が全力で対応します』なんて言葉を思い出しつつ…。
しかし、すぐに現実知ることになります。誰も相手にしてくれないからです。
今まで、その人たちが頭を下げていたのは、『自分にでなく、会社に対してだった!』ということに気が付くのです。
どうしても来て欲しい人であれば、リストラ時点で、すぐに転職オファーが来ているはずです。
コネを使おうと思った人たちも居ましたが、結果は目に見えいました。
コネ採用は、普通の人なら考えない方が良いでしょう。
私が体験した、中高年の転職活動の実態と、ビルメンという選択(転職中期)
徐々に気が付く、中高年の転職の実態

転職がうまくいかない
前職のイメージにとらわれて、こだわった転職活動をしてきましたが、厳しいことを感じると、とりあえず『正社員』で、多少の収入減は良しとする考えに変わってきます。
具体的には、以下の行動に出ます。
①求人情報を検索したり、求人のチェラシを丹念に見る
②転職紹介サイトにスキル登録する
③職安で、真面目に求人情報を検索する
ここまで来て、やっと現実的な転職活動を開始することになります。
転職活動中期 その① 真剣に求人情報を見る
ネットや獣人情報誌で、『正社員』を探しますが、実際には若い人を求めています。雇用側からすれば、使いにくい中高年を、それなりの給料を支払って雇うメリットがないからです。
中高年の正社員募集が有ったとしても、アルバイト?って疑うほど安いか、業務内容が不明な会社だったりします。
この時点で、『ビルメンの求人』も目にしてますが、『アウトオブ眼中』です。
ビルメンの正社員の求人は、中高年でもあることに気が付きます。
とはいえ、第一線で活躍してきた企業戦士達にとって『ビルメン?冗談じゃない!』みたいな感じだったかもしれません。
転職活動中期 その② 転職紹介サイトにスキル登録
転職紹介サイトに、自分の経歴等を書いて、オファーを待ってみたりします。これも厳しい現実が待ってます。
普通の会社員の経歴では、ハイクラス求人のオファーは非常に難しいのです。
中高年の転職は、想像を絶する困難さでした。
転職活動中期 その③ 職安で求人情報を検索する
職安の求人検索は、失業保険を受給している人は、既に定期的に実施しています。
これは、失業保険の給付条件として、『転職活動をしていること』が必要であり、この要件として、『職業安定所のパソコンで求人情報を検索する』があるためです。今までは、なんちゃって検索をしていましたが、切羽詰まってくるとさすがに、真剣に検索をします。
地元の小さな企業も多く掲載されていますが、中高年の求人は驚くほど少なくて、給料が悪い等、条件が悪い場合が多いのです。
転職活動中は、絶望的でした。
かつて、転職に楽観的だった同僚たちも、半年近くの求職活動にもかかわらず、仕事が決まらず、貯金を食いつぶす日々でした。
私が体験した、中高年の転職活動の実態と、ビルメンという選択(転職末期)
中高年の転職の現実を知って、危機感を覚える時期

中高年の転職のヤバさを実感
失業手当が有るとはいえ、家族も居る、住宅ローンもある場合もあって、いつまでも就活はしていられないのが実情です。正社員を諦め『とりあえず仕事に就く』に変わってきます。
ここで、同時にリストラされた同僚たちは二手に分かれました。
- 給料安くて3Kと言われる仕事でもいいから『正社員』になる
- 給料は安いが、良い会社の『準社員』『契約社員』『アルバイト』になる
ビルメンという選択(私の実話)
私の場合、家族を路頭に迷わすことだけは避けたいと考えていました。
たまたまベンチャー企業の求人に引っかかって、正社員として採用されましたが、給料は激安のボーナスなし、3年持たずして倒産してしまい、もう一度求職活動の振り出しに戻ったことになります。
余計な職歴が付くし、もう最悪です。
結局、会社が倒産した翌日に、迷わずビルメンの募集に応募して採用になりました。
正社員なので社会保障はしっかりしていましたし、給料が意外と高くて、ボーナスも年2.5か月くらいだが、ちゃんと支給されました。
3Kだと思って覚悟していましたが、実態はだいぶ違っていました。
残業休日出勤は自分の意志で出来たし、他の現場への応援手当、手厚い資格手当、選任手当等が有って驚いたのじゃ。
私の場合、偶然にも『現場ガチャ』が大当たりだったようです。
同僚の方たちは、正社員採用が決まるまでの『仮の姿』として、準社員や派遣社員、アルバイトを始めましたが、今だそのままの方が多いです。
『社員登用試験』も受けていたようですが、中高年には無理な感じでしたし、昇給もない条件で働いていました。
大半は共稼ぎでしたから、生活はできたようです。
私のリストラされた同僚達で、『準社員』『契約社員』『アルバイト』を選択した場合、ほぼ全員が、そのまま仕事を続けている結果となっています。
忙しくて『スキルアップ』や『再転職』は、考えていないようです。
同僚達には、『ビルメン』の仕事を勧めたのですが、ビルメンっていう仕事が毛嫌いされている感じでした。
考える余裕もなかったのかもしれませんし、連絡も次第に来なくなってしまいました。

結果的にビルメンは大当りだった。
ビルメンの人間関係について
大体の場合は、『他人に干渉しない』です。
例えば、待機期間に、スマホ見てようが、漫画読んでようが、寝ていようが、勉強してようが、関係ないのです。
出世競争もなく、有るのは資格取得競争位です。
出張・会議・接待・歓迎会・送別会・各種資料作成みたいな、一般の社会人が行う業務もありません。
有給等も普通に取れます。嫌な上司(現場責任者)と言っても、一般社会の嫌な上司に比べれば、実にかわいいもんです。
私が、ビルメンを勧める本当の理由は、ビルメンで働くと、自分のためのスキル磨きが出来ること、資格取得だけでなく、他の事をする余裕が有ることに気づいたからです。
例えば、待機時間中に、英語の勉強をするも良し、ブログスキルを磨くも良し、自分の将来のためのスキルを磨くことができます。
また、収入がもう少し欲しい場合は、副業がしやすいのも特徴です。
新聞配達、無人ガソリンスタンド、運転代行など、やってる人は結構いました。
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私が体験した、中高年の転職活動の実態と、ビルメンという選択まとめ
- 給料は?→募集時の金額は貰えます。また手当など努力で増やせます
- キツイ?→現場にもよりますが、基本は楽です。待機が多く有ります
- 汚い?→点検は有りますが、汚物に触れることはほぼ無いです
- パワポヤやエクセル使う?→ないです。『出来ません』でOKです
※現場によっては、顧客端末に入力作業等が有る場合もあります。
- 給料安い?→普通のアルバイトより遥かに良いですし、社会保障完備
- ビルメンって正社員?正社員が殆どです
※顧客との契約のために、ビルメンは正社員がであることが原則です。
・ビルメンの経験って役に立つ?
→設備管理業界に転職する際、圧倒的に有利です。
→関連資格受験の際、業務が実務経験に該当する場合が多々あります。
- 現場の当たり外れは?→確かにありますが、慣れれば大丈夫です
- 人間関係は?→互いに干渉することが少なく、気楽です
- 顧客の従業員から馬鹿にされる?→私の場合、一切有りませんでした。
※各企業で、パワハラ等についての教育が行き届いていると思います。
私が体験した、中高年の転職活動の実態と、ビルメンという選択の利点
ビルメンの仕事は、勤務時間が決まっている、または交代勤務でも、計画的ですので、副業がやりやすいです。
新聞配達、無人ガソリンスタンド、運転代行やポスティング等の副業をしてる方もいます。
また、仕事の待機時間中に、『将来のための自分のスキルを磨いている』人も居ます。
ビルメンという職業は、多種多様な職務経験を持っている人も多く、100人を超える規模の設備管理の場合、特殊な職業や一流企業に居た方、名門大卒の方も居たりしますから、あちこちに応援に行ったりして仲良くなると意外なことが判ったりします。
※例えば、ビルメンで電験を一発で取る人は、大体何かあります(笑)
資格取得に限らず、SNSやブログなど、仕事に全く関係ないスキルを磨いている方もいます。
ビルメンの仕事をしつつ、将来のためにスキルを磨いている人は(少数ですが)、5年後、10年年後には、確実にステップアップして行くと感じています。
副業は今の時代に合っていますし、彼らの未来が楽しみです。
いずれにしても、結果がすぐに出ないかったり、うまくいかない場合もあるかもしれませんが、損するわけではないですし、逆に何もしないと10年後は今と同じです。
でも、努力したビルメン達の10年後は現在と違ってくるかもしれません。
- まったりするも良し
- 副業するも良し
- 自分のスキルを磨くもよし
これが、ビルメンで働く大きな利点だと考えています。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。